帝王切開へどんなイメージを持っていますか?
帝王切開は立派な出産の方法で、今では妊婦さんの5人に1人は帝王切開の出産と言われています。
しかし、帝王切開になってしまった場合、正直、怖いですよね。
私も怖かったです。
とか訳の分からないことを延々と考え1人でブルブルと震えていました。
怖くて怖くて手術の当日は全然眠れませんでした。ほとんど眠れないまま朝を迎え、病院までの道のりは手術したくないと号泣。
大人げないのは百も承知ですが冗談抜きで本当にそれほど怖かったです。
しかし、実際に帝王切開術で出産して「予定帝王切開でよかったかも」と思ったことがいくつかあります。
こんな方におすすめ
- 帝王切開ってなに?って人
- 帝王切開が怖くて夜も眠れない人
- 帝王切開のメリットが知りたい人
帝王切開についてのメリットを知ることで気持ちに余裕ができます。
残り少ない妊娠期間、好きなものを食べたり自分の時間を過ごしたり、悩んでる時間が減ると日々の生産性が上がります。
個人的な主観になりますが、私のように帝王切開が怖くて怖くて仕方がない!って妊婦さんの帝王切開への恐怖が少なくなって少しでも気持ちが楽になれるように予定帝王切開を受けてみて感じたメリットをご紹介させてください。
帝王切開とは?
帝王切開(ていおうせっかい、英: caesarean section、米: cesarean section、独: Kaiserschnitt)は、子宮切開によって胎児を取り出す手術方法である。日本の医療関係者の間では略して「帝切」または「カイザー」「C-section」などと呼ばれることもある。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』帝王切開 より
多くの場合は
赤ちゃんやママに何かしらの問題が発生した場合、経膣分娩が難しいと判断された時に安全に出産するために手術で出産する方法のことを言います。
一般的に帝王切開には大きく分けて「予定帝王切開」と「緊急帝王切開」の2種類があります。
予定帝王切開
予定帝王切開は、あらかじめ問題が発生している場合、37週目以降にスケジュールをたてて計画的に手術を行います。
要因は様々ですが、例えば
- 逆子である
- 多胎妊娠である
- 赤ちゃんの頭が大きい場合
などが挙げられます。
緊急帝王切開
緊急帝王切開は、お産がスタートしてから問題が発生した場合、経膣分娩では安全が確保されないと判断された場合に行われます。
帝王切開を受けた産婦さんの全体の6割が緊急帝王切開と言われています。
この記事を書いているわたくしりんごは娘のたまちゃんのさかごが治らず、前者の「予定帝王切開」での出産でしたので、今回は予定帝王切開を中心に話をしていきます。
帝王切開でよかったこと
産後の予定が立てることができた
こちらは予定帝王切開に関してのメリットになります。
予定帝王切開では、正期産である37週以降に予定をたてて出産します。
私の場合は、たまちゃんが骨盤位(逆子)だったため、帝王切開を勧められました。
実際に入院当日にもきちんとエコーで診察して、頭位になっていないかなどの確認ももちろんありましたが、たまちゃんは元気に逆子やってたので予定通り入院になりました。
コロナ禍での出産になるので、もちろん立ち会い、面会はNGで旦那さんのまめくんは立ち会うことが出来ませんでした。
しかし、予定帝王切開だからこそのメリットがここで発揮されたのです。
我が家では里帰り出産はせず里帰らない出産にしたのですが、そのためにはまめくんに育児休業を取得してもらうことが前提にありました。
昨今では男性の育児休業に積極的に取り込む企業も多くなってはきましたが、よくない事ですがやはり会社によっては渋い顔をされることが多いのも現実です。
育児休業が会社から嫌がられる要因の一つとして「いつから休まれるかわからないこと」も大きな要素だと考えます。
しかし、予定帝王切開の場合は出産の日にちが決まっており、赤ちゃんとお母さんに何か問題がなければ入院から退院までおおよそのスケジュールが決まっています。なので、陣痛待ちの経膣分娩に比べ、スケジュールがとても立てやすかったのが大きなメリットでした。
そのためまめくんは、退院当日からきっちり2週間、育児休業を取得することが出来ました。
と、会社員のまめくんはブラック企業さながらのことを言っていましたがこれが現実です。
これで立ち会い、面会があればまた少しメリットは多かった気がしますが、コロナ禍でも予定が立てれるメリットは大きかったです。
冷静に出産を感じる余裕ができた
出産は命懸けです。ドラマなどでよく見る経膣分娩での出産シーンは、分娩台で痛みと戦いながら汗だくで出産しているイメージですよね。
しかし帝王切開では主に腰椎麻酔を使用した手術になります。胸から下の麻酔なので、意識ははっきりとしていて出産中は冷静でいることが出来ます。
手術中は普通に会話もできちゃうので、私は助産師さんに手を握ってもらいながらお話ししてもらって緊張を紛らわせてもらっていました。
なんだか不思議な感覚ですよね、通常大体の外科手術では全身麻酔を使って意識もないのに、帝王切開では意識があって会話もできるのにお腹を切ってるんです。麻酔ってすごいですね!
なので、赤ちゃんがお腹から出てくる瞬間も冷静でいることができるし、いろんなことを考えることができるのでめちゃめちゃ感動します。
例えば
- 赤ちゃんがお腹にきてくれた時のこと
- 辛いつわりの時のこと
- スーパーに行くのが大変だった時のこと
などお腹にいたときのことを振り返ったり元気に泣いてくれた赤ちゃんが出てくる時には涙でいっぱいになっていました。
これだけ色々なことが出産中に考えられたのも、赤ちゃんの顔をしっかり見ることが出来たのも、帝王切開だったからではないかと思います。
手術なので医療保険がきく
通常、出産にかかるお金は保険の対象外になります。
なので自治体から健診の補助券がでたり、出産手当金などが支給されて料金を抑えられる仕組みになっていますが、原則出産は実費になります。
が、しかし!
帝王切開は手術にあたりますので、保険が適用されます。異常分娩扱いとなり通常同様に3割負担で行われます。
それに加え、民間の医療保険などに予め入っていた場合はそちらも併用することが出来ますので、かなり経済的に助かりますよね!
帝王切開をした後では入れないのでご注意を!
妊娠の予定のある方、帝王切開はいつ誰がなるかわかりませんので、まずは共済などを確認して、先に入っておくことをお勧めします!
妊娠してから入れる保険もあるので、損をしないために短期でも入っておくと安心ですよ!
ちなみに私は、無痛分娩希望で出産にかかる予算を多く見積もっていました。その分が帝王切開で少し余裕が出たので「がんばったで賞」としてまめくんにちょっといいマザーズバッグを買ってもらいましたよ♪これも立派なメリットですね!
麻酔をかけるので産む時の痛みはない
何を隠そう痛みにめっぽう弱い私は計画無痛分娩を希望していました。そのつもりで健診も受けていたし、そのつもりで気持ちも作っていました。
初産の計画無痛分娩はギリギリで予定を組むので、先に陣痛が来たら麻酔が対応できない可能性が高いよ!とお医者さんからも言われていたのですが、たまちゃんは頑固に逆子であり続け帝王切開になった所存であります。
そんな時に助産師さんに「赤ちゃんはママが痛いのを怖がっているのを知ってるから逆子になっているのかもよ?」と言われました。
確かに私は産む時の怖さ=痛さだったような気がします。子連れの人を見るたびに「みんなどうやって痛みを乗り越えたんだろう?」と真剣に考えていました。
ありがとうたまちゃん…。
怖さもあるし産んだ後は痛みもあります、それは出産なので当たり前です!しかし、出産時の痛みを取り除けるのは帝王切開だけです!
麻酔って本当にすごいですよね。出産する前は調べれば調べるほど怖いことを考えてしまいますよね、でもお医者さんはプロです!安心安全に赤ちゃんに会う最善の方法が最初からできるのだから、頑張って!ママ!
どうしても怖い人は
そんなこと言ったって怖いもんは怖いわよ!というママさんにご提案です。
生まれてくる赤ちゃんのことを考える
10ヶ月間も苦しい時、眠れない時、いろんなことに耐えてきたのは赤ちゃんに会うためですよね。
後もう少し、赤ちゃんと会えるのはあとちょっとのところまで来ているのです!
どんなお顔なのかな〜?声はどんな声なのかな〜?
と楽しみな部分もありますよね!帝王切開を乗り越えれば本当に愛おしい我が子が生まれてきます。何にも形容できない本当に愛おしい存在です。
だから楽しいことを考えてください!くよくよしてたら赤ちゃんも心配しちゃいます!
お腹の苦しさから解放されると考える
愛おしい一方で大きなお腹で大変なこともたくさんありますよね。
思うようにご飯が食べられなかったり、歩くこともしんどくなったり。
すぐ息が上がってしまうこともありますよね。
私もそうで、妊娠前はランニングもしていたのに歩くこともこんなにしんどいなんて!と自分の体力の落ち具合には本当に驚愕しました。
しかし、産んでしまったら不思議なことにめっちゃご飯食べれます。
母乳のためにも入院中のご飯のボリュームはすんごいです。大人の男の人でもお腹いっぱいになるような量のご飯が普通に出てくるのに、それをぺろりと食べることができるくらいご飯食べられます。
つわりで天ぷら食べて気持ち悪くなって嘔吐する・・・なんてこともないです。天ぷら最高!ってなります。
最初は少し寂しい気持ちもあります。なんてったってずっとお腹にいて一心同体だったのですから。
しかし、お腹の苦しさから解放されたらなんとも言えないスッキリ感を感じることが出来ますよ!思いっきり好きなもの食べてください!
頼れるものを一つ決めて持っていく
これはかなり大きくて、私はアロマオイルに頼りました。
AMOMAさんのバースサポートというアロマオイルをネットで購入し、ハンドタオルに染み込ませてオペ室に持ち込みましたが、これがかなり気持ちが落ち着きました。
アロマオイルなかったら震えてたんじゃないかってくらい、癒し効果抜群。持っていってよかったものNo.5には確実に入ります。
とにかく気持ちを和らげたり、紛らわしたりするものが私には必要でした。
なのでオペ中もCDを流してもらうことで気持ちが落ち着きました。
たまちゃんはジブリのCDを流しているときに生まれたので、出産の思い出の曲にもなり、気持ちも落ち着き、いいことだらけでした。
なのでタオルを握る、お気に入りの曲をかける、アロマオイルを使用するなど、何か頼れるものを用意するのはかなり効果的だと思います!
帝王切開のメリットまとめ
お腹を切るのはすごいこと
現代社会で、病気以外でお腹を切るのは出産である帝王切開だけであると言われています。
それだけのことをできるお母さんってすごいんですよね。
だから怖いだけじゃなくて、この記事を読んで少しでもメリットを感じていただけたら嬉しいです!
誇りと自信を持って!
逃げ出したい気持ちもめちゃわかるし、泣くほど怖い気持ちもわかります。
でもお腹の子を産めるのはお母さんだけです!時が来たらやるしかないです!意外とすんなり終わるものです!
だからどうかお腹の傷を誇りに思い、母である自信を持つことができる帝王切開で良かったと思える時が来るので、ゆったりと構えて出産に挑んでください!
帝王切開を控えた妊婦さんが帝王切開のメリットを知ることで少しでも気持ちが和らいでくれると嬉しいです。